除斥問題に関するPT

全国B型肝炎訴訟大阪原告団
『除斥問題に関するPT』の紹介です。
大阪原告団代表
班長
副班長
1名
1名
4名
~除斥問題と活動の強化~
B型肝炎訴訟については、2011年6月28日に基本合意を締結し、現在では、一定の要件を満たし提訴すればほとんどの方が和解できる状況です。
しかし、残念ながらこの基本合意では国と和解できなかった原告が除斥原告として、現在も先の見通せない厳しい裁判を闘っています。
B型肝炎訴訟においての除斥とは、発症から20年以上を経過した場合、提訴する権利が消滅するという制度です。
この除斥をめぐる裁判の状況の中、2021年(令和3年)4月26日に最高裁判所で九州原告団の慢性肝炎上告審について判決(破棄差戻)が出ました。
この勝訴判決をもとに、2022年度B型肝炎全国原告団代議員総会において除斥問題に関する原告団弁護団の基本方針「最終的な解決目標」と「当面の解決目標」が承認されました。
そして、「当面の解決目標」として「2021年4月26日の最高裁判決を踏まえ、まず当面の除斥問題の解決として、提訴前20年以内に慢性肝炎の発症が認められる被害者の除斥差別なき解決を目指す。」と設定しました。
大阪原告団では、このような除斥裁判の状況を踏まえ、全国の除斥裁判の先頭に立つ福岡高等裁判所での支援活動を行ってきました。
2023年に入り、除斥問題の一定の解決の兆しが見え始めたのではないかということで、福岡高等裁判所で九州原告団の応援のため年初から約1月間にわたり、裁判所前での街頭宣伝活動を行うなど強力に支援活動を展開してきました。
しかし、最高裁判所判決後3年が経過しましたが、福岡高等裁判所の裁判長が人事異動で代わってしまったりして、福岡高等裁判所の協議では狭い範囲にとどまる解決しかできないおそれもあり、九州原告団対象の除斥案件をはじめとす全国の慢性肝炎除斥原告を取り巻く状況は未だなお見通しが立たない状況です。
さらに、大阪原告団では、現在、最高裁判所で肝硬変除斥裁判の上告審が行われています。
除斥問題のこのような状況において、今後は慢性肝炎だけではなく肝硬変除斥も含め「最終的な解決目標」を目指し、活動の強化を図るため、大阪原告団内に除斥問題に関するプロジェクトチーム(PT)を設置しました。